コラム「山口県の高専生殺害事件について」

今日、殺害したとみられる容疑者が、自殺して発見されました。まさにこれで真実は闇の中に消えた、と考えてもおかしくありません。
いろいろな意見・考えがあると思いますが、何故死んでしまったのか・・・。
自殺した現場は殺害現場から近く、自殺した時期もどうやら事件後すぐである、とも見られています。
警察の配備の薄さも指摘できます。
ただですね、証言が無い限り、犯人は本当にこの学生だったのか?という疑問も浮かびます。
さらに、少年法についても、また議論なされるであろう展開になりつつあります。今回は未成年だったため、指名手配されても名前と顔は公表されませんでした。
それで自殺して見つかったとなっては、未成年者でも指名手配の場合、すべてを公開すべきではないか、と考えるでしょう。少年法改正を求める声が高まりそうです。
さて、ここで考えるべきは、改正すれば事件は減るのか?ということです。
警察の対応の遅れは別として、公開捜査をするには、少年法の壁を乗り越えなければなりません。しかし、少年法を改正し、すべての犯人の名前や顔を公表する・・・。解決策としてはあまり画期的ではないと思います。
毎度思うことですが、こういった事件で犯人が自殺するのは、マスメディアが犯人を追い込んでると考えてしまいます。未成年者の場合、顔は映らないにせよ、自分が追われていることには気づきます(まぁ、テレビを観ていれば、という条件と、逃げるな、とも思いますけど)。
自分が追われるとなれば、怖くて逃げ出すでしょう、さらに自分を追い詰め、逃げられないと判れば、つかまって世間に醜態を晒すくらいなら死んだ方がマシ、と思うかもしれません。
犯人がしたことは、許されることではありません。しかし、生きている以上、悔い改め、しっかりと償う、ということもできるのです。生きていて償えるかどうかはわかりません。被害者はいつまでも許さないかもしれません。被害者の親族は、なんでウチの子は死んであの子が生きているの?と思うことでしょう。それはまさにごもっともなご意見であることに変わりはありません。
しかし、きちんとした説明がないまま、犯人に死なれてしまっては、何にもわからないのです。
この事件では、犯人と思われる容疑者は自殺してしまいました。ただ、もしこの容疑者のほかにも犯人が、という可能性も否定できません。もしかしたら、誰かに頼まれて殺害し、それで怖くなって逃げて自殺。ということだって考えられます。そうすると裏に主犯格がいる可能性だって出てきますよね。ただ、それがわからないのが非常に悲しい。
一体、動機は何だったのでしょうか、ハッキリしないまま、マスメディアはまた新しい事件を特集するのです。ここがマスメディアの嫌いなところなんだけど、私がギャーギャー言っても変わりはしません。
被害者の中谷さんのご冥福をお祈りします。
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*1:いつものことですが、この記事はあくまでも私個人の意見です。反論など等あると思いますが、コメントは受け付けません。ご了承願います。